初心者でも分かる!実は奥が深い「ロゴデザイン」の歴史と基本的知識
こんにちは。
IT業界歴20年以上のミツクラです。日々、企業のホームページ制作から大規模なECサイト構築など、WEBサイトづくりの相談があります。
その中でも共通している制作の一つとして、「ロゴデザイン」があります。どのようなサイトでもとても重要なものとして取り扱います。そう、この「ロゴデザイン」は実はとても奥が深く歴史を知ると、かなりビックリされる方もいます。
そこで、今回は「ロゴデザイン」について詳しく解説したいと思います。
目次
ロゴとは?
ロゴは、企業や組織など世間に認められるために使うグラフィックやエンブレム、シンボルなどの「マーク」のことを言います。
ロゴには2つの要素が含まれることがあります。
下記のロゴタイプのように左側にあるシンボル・アイコンの要素と、企業名や商品名からできているロゴタイプになります。この2つの要素を組み合わせる複合デザインをロゴと言います。
>ロゴ
左のマーク>シンボル
ReTRIBES>ロゴタイプ
そしてロゴには、いくつかの要件を満たす必要があると言われています。
- 企業、会社としての顔になりますので、顔であり続けるための普遍的なデザインを目指す
- ユーザーが商品やサービスを購入したいと思える色やデザイン構成を目指す
- 社員が前向きに一致団結できるような旗印となるようなデザインを目指す
ロゴの歴史
ロゴの歴史はとても深く、始まりは紀元前2300年、古代メソポタミアまで遡ります。その時代の「円筒印章」から始まり、紀元前600年頃に硬貨で表現されています。紋章や印章の発展で、印刷技術が進化することでさまざまな発明と技術から影響を受けていると言われています。
欧米の社会において、農業から産業へ変化されるいわゆる産業革命の18〜19世紀の時代、タイポグラフィと画像が統一されることで広告産業が急成長しました。同時に、タイポグラフィそのものに表現の革命が起こり、一般的な文字タイプからポスターなどに使われる装飾的な文字タイプへ変化されました。
芸術方面でも変化があり、それは「アート」表現から商業的な「デザイン」表現になりました。そういった流れで、デザイン系コンサルタントの企業や貿易の企業が増えて成長していったのです。
現代のロゴデザインは、1876年に世界で初めて商標登録されたイギリスのビール醸造会社「Bass Brewery」社の三角形マークになります。これまでに、あらゆる企業や製品、ブランドなどがアイコンやエンブレムをロゴとして使っています。多くのロゴが生まれたことで、名前がなくても認識されるデザインはごく僅かです。
ただ、グローバル化が進む市場においては、ロゴデザインは文字よりも効率的に伝えることができます。例えば、アラビア語で表現された名称は、それを認識できるエリアは限られています。一方、名前を表現しなくても誰でも理解できるエンブレムのデザイン表現が出来れば、多くの人が認識できるようになります。例えば、赤十字社の赤いクロスマークです。
ロゴデザインとは
ロゴは、視覚的に表現するものです。企業を視覚的に表現する「ロゴデザイン」は、とても重要な役割を担っています。企業の顔として機能し、企業活動における複雑なコミュニケーションの軸となるからです。ロゴをデザインして、視覚的なアイデンティティに組み込む作業は、グラフィックデザイン分野でもっとも難しく重要なことの一つとして取り扱われています。
少し前に、クラウドソーシングなどでロゴのデザイン制作においてコンペを行ったりして1ロゴあたり数千円の制作費で行われる機会が増えたことで、市場価格が下落しロゴデザインそのものの価値も高くないものになりつつありましたが、本来は数千円ではとても出来るものではありません。
ロゴには大きく分けて3つのデザイン方向性があります。
抽象的なデザイン、ピクトグラムのような具象的なデザイン、イニシャルを使ったロゴタイプです。企業や商品などは、イニシャルを使うタイプがほとんどです。
WEBに対応したロゴ
インターネットの普及とともに企業は自社のホームページを持つことが一般化しました。会社ホームページのドメインは、他の会社と被ることはありません。そして、企業URLと一致したロゴを希望することがあります。
また、スマートフォンの普及でサービス等のアプリ化が増えています。限られたスマートフォンのスペースの中で、多くのアプリサービスの「アイコン」が並びます。アイコンの中で表現されるロゴやシンボルマークは、小さいスペースの中で分かりやすく他社と差別化する形で表現する必要があります。また、アプリのアイコンだけではなくWEB上でもロゴとシンボルマークはセットで表現されることが一般的です。
そういった中では、今日は、よりシンプルな傾向で表現されるようになっています。
まとめ
いかがでしたか。一言で「ロゴデザイン」と言っても、その歴史や背景はとても興味深いものがあるのではないでしょうか。ここで記述したようなロゴデザインにまつわることを知ってからロゴデザインの制作を行うのと、知らずにデザインしてしまうのでは、仕上がりは全く違うものができるのではないでしょうか。