【初心者向け】パンフレットデザインの基本レイアウトと、その他紙媒体との違い
こんにちは。
ミツクラ先生のもとで、WEBサイトづくりのほか、デザインレイアウトについて学んでいるスマオカです。
最近、WEBデザインだけではなく紙のデザインをWEBサイト制作とセットで相談されるお客様もいらっしゃいます。
商品やサービスを魅力的に紹介するための印刷物として「パンフレット」がありますが、インターネットの普及によりWEBサイトのみで紹介する企業も多いです。しかし、紙でしか表現できないものがあることを知っている企業担当の方は、WEBサイトづくりと合わせて紙の制作をされるのも少なくありません。そこで、今回はパンフレットデザインの基本制作のノウハウを紹介します。
目次
パンフレットデザインの基本レイアウト
パンフレットづくりに関して、まずは基本的な概念から説明します。
パンフレットは、複数のページから構成されているのが一般的です。その複数ページからできているパンフレットを、右から開くのか左から開くのかを決める必要があります。右扉か左扉かということになるのですが、日本語を想定した場合にどちらから開くのかは重要です。日本語の場合、横書きと縦書きの表現ができます。横書きの場合、左から右へ読み進めます。そして縦書きの場合は、右から左へ読み進めます。つまり、パンフレットを右扉にする場合は文章の縦書き、左扉の場合は文章の横書きにするのが読者にとって読みやすいレイアウトにすることができます。
次に、どのようにレイアウトを行うかを考えます。パンフレットに配置するものは主に文章とイメージになります。これらをどのようにレイアウトするかによって読みやすくなるか読みにくくなるのか決まります。
文章レイアウト
文章レイアウトで大切なことは、文字フォントと段組です。日本語の場合、代表的な文字フォントタイプとして明朝体とゴシック体があります。新聞等に使われているのが明朝体で、駅の表示などで多用されているのがゴシック体です。使い分けとしては、文章を読んでもらうようなシーンでは明朝体を活用し、視認性、強調性を際立たせたい場合はゴシック体を使います。
段組は、ページ一面に文章を記述しても、読みたいと思ってもらえずむしろ読みづらいパンフレットになってしまわないようにするものです。そしてページを見開きにした際、左右のページにおいて段組の位置が揃っていることが重要です。例えば、新聞を読み進めてみるとわかると思いますが、左右ページ、ページをめくっても基本的に段組が変わることはないのです。
パンフレットも同様に、全体を通しての段組を決めたら、その位置に合わせてレイアウトを組んでいきます。
文字だけでは伝わらないこと、視覚的情報として伝えたいことがある場合、写真を組み込みます。写真は、文章の文脈に合ったものをレイアウトへ組み込むのがベストです。更に、写真に短いコメントを添えることで、より写真が伝えたいことが明確になります。このようにコメントを添えることを「キャプション」と言います。
パンフレットとリーフレットの違い
商品やサービスを紹介するにあたり、絶対にパンフレットである必要はありません。パンフレットの他に、リーフレット、チラシ、カタログなどいくつかあります。ただ、それぞれの構成と用途は異なってきますので、パンフレットと何が違うのかを簡単に説明しておきます。
パンフレットとリーフレットの大きな違いは、構成するページ数の違いです。パンフレットは複数ページで構成されます。パンフレットは1枚の用紙から作られていて、2つ折りや3つ折りにして配布されます。すなわち、パンフレットとリーフレットはレイアウトできる面積が異なりますので、記載する情報量が変わってきます。
商品やサービスを紹介するにあたり、どのような内容をどこまで伝えたいかによって情報掲載先が変わってきます。
チラシに関しては、1枚での構成になりますが、リーフレットのように折りたたんだりしません。両面もしくは片面のレイアウトにするかは、紹介する内容によって変わってきます。新聞の折り込みやポスティングで使われる多くはチラシになります。
最後にカタログですが、パンフレットと同様に複数ページで構成されています。ただ、カタログの場合は商品やサービスに関しての詳細な情報を記載している場合が多いです。スペック、サイズ、仕様、価格などの詳細情報です。そして、これらをオーダーできるように注文先の記載やはがき、FAX用紙などがセットになっていることが多いのです。
まとめ
今回は、パンフレットの基本レイアウト、そしてパンフレットとリーフレット、チラシ、カタログの違いについて説明してきましたが、いかがでしょうか。
目的に応じて、活用する紙媒体の種類は異なってきます。また、紙媒体によって表現方法も異なりますので、パンフレットを制作する目的、記載内容等を決めた上で制作に入ることをオススメします。